マッチングアプリを始めたいけれど、詐欺や業者に当たったらどうしよう。既婚者だったら。写真と別人だったら。そう考えて、登録したまま止まっている方は少なくありません。
ただ、危険な相手はランダムに現れるわけではありません。目的別に6つのタイプに分かれていて、どのタイプも同じ3か所にサインが出ます。プロフィール、メッセージ、そして会う前の要求です。
逆に言えば、この3か所を見る習慣さえあれば、危ない相手のほとんどは会う前に避けられます。この記事では次のことがわかります。
- 要注意人物6タイプの特徴と、それぞれの避け方
- 会う前に見抜く3つのチェックポイント
- 実際に起きている詐欺の手口と、相談できる公的窓口
- 知り合いに身バレせず、しかも怪しまれない写真の作り方
- 複数の相手とやりとりすることが、なぜ安全対策になるのか
監修は、マッチングアプリ攻略を専門に発信するあそう。セミナーで3,500人、個別コンサルで350人以上を指導してきました。記事の作成は、大手マッチングアプリと公式連携し、累計4万人以上を撮影してきたプロフィール写真撮影サービスのPhotojoyが担当しています。
この記事の結論
危険な相手は6タイプ:ヤリモク/既婚者/業者/マルチ・投資/年齢詐称/写真と別人
サインが出るのは3か所:プロフィール/メッセージ/会う前の要求
怪しいと思ったときの原則は3つ:教えない・移らない・通報する
目次
マッチングアプリの要注意人物は6タイプに分けられる

「怪しい人」とひとまとめにすると、いざ目の前に現れたときに気づけません。相手が何を目的に近づいてきているかで分けると、6つになります。目的が違えば、出てくるサインも違います。
| タイプ | 目的 | 最初に出るサイン |
|---|---|---|
| ヤリモク | 体の関係 | やたら早く会いたがる |
| 既婚者 | 遊び相手 | 会える曜日と時間が偏る |
| 業者 | 他サイトへの誘導 | 早々に外部リンクを送ってくる |
| マルチ・投資 | 勧誘・金銭 | プロフィールが妙に前向き |
| 年齢詐称 | 年齢を偽った出会い | 写真の加工が強い |
| 写真と別人 | 実物を隠したい | 顔がわかる写真が1枚だけ |
①ヤリモク(体目的)
もっとも数が多いタイプです。特徴は「距離の詰め方が速い」ことに集約されます。メッセージが数往復しかしていないのに会おうとする、集合時間が夜遅い、待ち合わせ場所がホテル街に近い、二人きりになれる場所を提案してくる。ひとつずつは自然に見えても、重なったときは意図があると考えてください。
避け方:初回はランチにする。帰る時間を先に伝えておく。お酒は飲まない。この3つで、ヤリモクは自然と離れていきます。真剣に相手を探している人は、この条件を嫌がりません。嫌がること自体が、判断材料になります。
②既婚者
独身と書いてあっても、実際には家庭がある人が紛れています。見分けやすいのは「会える時間の偏り」です。土日や夜の連絡が極端に少ない、クリスマスや年末年始などのイベント日は必ず予定がある、泊まりの旅行ができない、家に行かせてくれない。家庭が優先である以上、この制約は消せません。
避け方:関係が進みそうなら、免許証など年齢と氏名がわかるものを見せてもらう場面を自然に作ります。名刺の交換でも構いません。不倫関係になってしまうと、相手の配偶者から慰謝料を請求される可能性があります。知らなかったでは済まないリスクがあるので、ここは遠慮せずに確認してください。
③業者
恋愛目的ではなく、別のサイトやサービスに誘導するのが仕事の相手です。マッチング直後にIDだけを送ってくる、短縮URLや見慣れないリンクを送ってくる、露出の多い写真ばかり、知り合いの店をやたらと勧めてくる。恋愛の話がほとんど出てこないのが最大の特徴です。
避け方:リンクは踏まない。店を指定されたら行かない。少しでも不審に感じた時点でブロックして構いません。相手には通知されません。
特に注意したいのが、相手側から店まで指定してくるケースです。連れて行かれた先で高額な請求を受ける、いわゆるぼったくりや美人局の入口になっていることがあります。日程だけ先に決めて、店はこちらで選ぶ。これを断られたら、その時点で会う必要はありません。
④マルチ・投資勧誘
商品の購入やセミナー、投資話に誘導してくるタイプです。プロフィールの段階でサインが出ます。やたらと前向きな自己紹介文、「人生は一度きり」「ご縁」「自由になりたくないですか」といった表現、意味のわからない数字や記号。会ったあとは「尊敬している先輩を紹介したい」という定型句が出てきます。
避け方:先輩・師匠・オーナーといった第三者が登場した時点で、その場を離れて構いません。恋愛や婚活の場で儲け話が出てくること自体が例外的だと考えてください。
⑤年齢詐称
年齢は自己申告のため、偽ることが可能です。サインは、写真の加工が不自然に強いこと、そして友人に会わせようとしないことです。友人経由で実年齢が判明するのを避けているためです。
避け方:生年月日は簡単に嘘をつけますが、干支や、卒業年度・当時の流行の話は取り繕いにくいものです。会話の流れで自然に触れてみてください。確実に知りたければ、初回のデートで免許証を見せてもらう方法もあります。
⑥写真と別人
他人の写真を無断で使っている場合と、数年前の写真を使い続けている場合があります。顔がわかる写真が1枚しかない、目元や口元だけのアップばかり、という状態は要注意です。
避け方:「今日の写真を1枚送ってもらえますか」と頼むのがもっとも確実です。追加で送れない相手は、そもそも会っても同じことになります。撮影場所や時期を尋ねるのも有効です。他人の写真の流用が疑わしければ、画像検索で確認する方法もあります。
会う前に見抜く3つのチェックポイント

6タイプを覚えるのが大変でも、見る場所を3か所に固定してしまえば運用できます。プロフィール、メッセージ、会う前の要求。この順番で必ずサインが出ます。
①プロフィール:写真の枚数と、自己紹介文の温度
顔がわかる写真が1枚しかない、または1枚もない。加工が強い。自己紹介文に投資・副業・夢・ご縁といった言葉が並ぶ。中身が具体的でなく、やたらと前向き。この4点が重なるほど確率は上がります。
- 顔写真が1枚だけしかも遠景か、目元のアップ
- 抽象的な言葉が多い夢・ご縁・自由・人生一度きり
- 職業や休日が書かれていない会話の入口が作れない
- 本文が短すぎる誰にでも当てはまる内容
- 顔・全身・趣味で3枚以上同一人物だと確認できる
- 具体的な生活が書いてある仕事の内容・休日の過ごし方
- アプリを使う目的が明記真剣度が読み取れる
- 誇張していないできないことを約束しない
自己紹介文の書き方そのものは、マッチングアプリの自己紹介文|男女別コピペ例文でいいね増加で詳しく解説しています。読む側の目線を知っておくと、自分の文章の直し方もわかります。
②メッセージ:速さと、褒め方
返信が常に速すぎる相手は、業務としてアプリを使っている可能性があります。また、やりとりが始まって間もないのに過剰に褒めてくるのも典型的なサインです。相手を気分よくさせて、判断力を鈍らせる目的があります。
もう1つ、こちらの生活を細かく聞いてくるのに、自分のことはほとんど話さない相手も注意してください。情報が一方通行になっているときは、意図があります。
③会う前の要求:外に出ようとするかどうか
もっともわかりやすいのがここです。アプリの外に連れ出そうとする相手は、ほぼすべてのタイプに共通します。アプリ内のメッセージは運営の監視下にありますが、他のアプリに移った瞬間、その保護はなくなります。
お金を借りようとする、儲け話をする、特定の店を指定する。この段階まで来たら、迷わず切り上げてください。
【監修】危ない相手の9割は、会う前に落とせる
ここからは、監修者のあそうによる解説です。セミナーで3,500人、個別コンサルで350人以上を指導してきた立場に加えて、自身もプレイヤーとしてPairsで全国7位、withで全国18位、Omiaiで大阪1位という順位を経験しています。使う側と教える側の両方から見た、実践的な判断基準です。
業者の見分け方については、動画でも具体的に解説しています。出会い系寄りのアプリを例にしていますが、判断の仕方はどのアプリでも共通です。
実際に、Photojoyの利用者からはこんな声も届いています。
実際に起きている詐欺の手口

警察庁の発表によると、2025年のSNS型投資・ロマンス詐欺は認知件数15,168件、被害額1,834.3億円で、いずれも前年から大きく増えています。既遂1件あたりの平均被害額は1,213万円を超え、被害者は40代から60代が中心です。
そして、ロマンス詐欺で相手と知り合ったきっかけとしてもっとも多いのがマッチングアプリでした(2025年1〜7月の集計で32.0%)。InstagramやFacebookを上回っています。手口は年々巧妙になっているので、「自分は引っかからない」と考えず、型を知っておいてください。(出典:警察庁「特殊詐欺の認知・検挙状況等について」)
結婚・恋愛感情を利用した詐欺
時間をかけて信頼関係を作り、結婚をほのめかしてから金銭を求める手口です。理由は、借金・病気・仕事の資金・式場の費用など、断りにくいものが選ばれます。「将来を約束した相手だから」という気持ちにつけ込むのが本質で、優しい人ほど狙われます。
高収入である、実家に資産がある、といった「返せる根拠」を先に見せてくるパターンもあります。返せる人は、そもそも借りません。
投資・暗号資産への誘導
親しくなってから、投資の話を持ちかけてくる手口です。最初の数回は実際に利益が出るように見せる、他の参加者を紹介して安心させる、といった段取りが組まれていることがあります。資金を預けた段階で連絡が取れなくなるのが典型的な結末です。
副業・マルチ商法の勧誘
「短時間で稼げる」「家にいながらできる」といった条件で近づき、商材やセミナーの購入につなげます。仕事を探す場としてマッチングアプリを使っている人はいません。恋愛の場で仕事の話が出てくること自体が不自然だと考えてください。
この記事で扱っていること
実際に金銭を渡してしまった場合は、自分で解決しようとせず、消費生活センターや警察に相談してください。相談先は次の章にまとめています。
「怪しい」と思ったときの対処法

原則は3つです。教えない、移らない、通報する。この順番で対応すれば、被害はほとんどの場合そこで止まります。
個人情報を渡さない
本名、勤務先、最寄り駅、住所。この4つを渡していなければ、相手にできることはほとんどありません。会う約束をしてからでも遅くないので、序盤で伝える必要はありません。
連絡先を交換しない
LINEのIDや表示名から、本名やSNSアカウントが特定されることがあります。交換するなら、アプリ内で十分にやりとりをして、会うことが決まってからで構いません。断ることで態度が変わる相手なら、そこで判断できます。
ブロックまたは通報する
ブロックしても相手に通知はされません。足あとからも消えます。ただし一度ブロックすると相手は二度と表示されないため、迷っている段階なら、まずはメッセージを止めるだけでも構いません。規約違反にあたる言動があれば、通報してください。通報は次の被害者を減らします。
証拠を残して相談する
金銭の要求や勧誘があった場合は、削除する前にメッセージのスクリーンショットを保存してください。相手のプロフィール画面も残しておくと、相談の際に状況が伝わりやすくなります。
| 相談先 | 番号 | こんなとき |
|---|---|---|
| 消費者ホットライン | 188 | 金銭を支払った、契約してしまった |
| 警察相談専用電話 | #9110 | 詐欺の疑い、つきまとい |
| 各アプリの運営窓口 | アプリ内 | 規約違反の報告 |
相談をためらわないでください
「自分の不注意だから」と抱え込む方が多いのですが、手口は年々巧妙になっています。早く相談するほど、できることが多く残ります。
もう1つ、地味ですが効く対策があります。やりとりする相手を1人に絞らないことです。この人しかいないと思っていると、多少おかしな点があっても目をつぶってしまいます。比較する相手がいれば「この人だけ会うのを急いでいる」と気づけますし、断ることへの抵抗もなくなります。考え方はマッチングアプリでの同時進行は普通?効率的に進める方法にまとめています。
身バレを防ぐ方法|顔を隠すのは逆効果です

ここまでは「相手が危険かどうか」の話でした。もう1つ、多くの人が気にするのが「自分が知り合いに見つかること」です。
ここで多くの人がやってしまうのが、顔を隠すという対策です。これは逆効果になります。前の章で見たとおり、顔がわからない写真は、相手から「要注意人物のサイン」として扱われるからです。身バレを防ごうとして、自分が警戒される側に回ってしまいます。
正しい対策は「顔を隠す」ではなく「写真の出所を変える」
知り合いがあなたに気づく最大のきっかけは、見覚えのある写真です。InstagramのアイコンやLINEのプロフィール画像をそのまま使っていれば、顔を隠していなくてもいなくても気づかれます。逆に、どこにも公開していない写真であれば、顔が写っていても身バレの確率は大きく下がります。
つまり必要なのは、他のどこでも使っていない、顔がはっきりわかる写真を用意すること。これなら、身バレ対策と「怪しまれない」を同時に満たせます。
どんな写真が好印象につながるかは、マッチングアプリで男性がモテるためのプロフィール写真にまとめています。手元に他撮りの写真がまったくないという場合は、撮影サービスを使う方法もあります。
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毎日22人が選ぶ、マッチングアプリ写真専門のプロ撮影
ニックネームの付け方と、Facebook連携について
表示名は、下の名前をそのまま使わずに、少しずらしたニックネームにしてください。イニシャルや、名前を崩した形が扱いやすいです。ただし、本人とまったく関係のない名前にすると、相手に不信感を与えます。ここでも「隠しすぎない」のが原則です。
なお、身バレ対策として「Facebook連携で登録すれば友達に表示されない」という方法が長く紹介されてきましたが、現在は前提が変わっています。Pairsは2025年10月16日をもってFacebookログイン機能を終了しました(公式ヘルプ)。他のアプリでも電話番号やメールアドレスでの登録が主流になっています。Facebook連携を前提にした身バレ対策は、これから始める方には使えないと考えてください。
アプリ側の非表示機能を使う
主要なアプリには、マッチングしていない相手から自分が見えなくなる機能があります。名称も提供の形もアプリごとに違います。
| アプリ | 機能名 | 利用の形 |
|---|---|---|
| with | 休憩モード | プロフィールやいいねの履歴を残したまま異性から非表示にする |
| タップル | プライベートモード | 有料プランに含まれる機能 |
| Pairs | プライベートモード | 追加の有料登録が必要(男女とも利用可) |
Pairsのプライベートモードは、いいねを送った相手とマッチングした相手にだけプロフィールが公開され、検索結果にも表示されなくなります。withの休憩モードは、登録データを保持したまま異性から非表示になり、足あともつかなくなります。料金は改定されることがあるので、金額は各アプリの公式ページで確認してください。
ちなみに、タップルでかつて提供されていた「とうめいマント」という有料アイテムは現在ありません。身バレ対策の機能は入れ替わりが早いので、数年前の情報を鵜呑みにしないでください。
知り合いを見つけてしまったときは
こちらが相手を見つけた場合、足あとが残ります。気まずさを避けたいならブロックが確実です。ただし一度ブロックすると相手は二度と表示されないため、迷うなら何もせず閉じるだけでも構いません。お互いさまなので、後ろめたく思う必要はありません。
よくある質問
Q1. 顔写真を載せないと、やはり不利ですか?
不利になります。相手からは「写真と別人」や「既婚者」を疑われる材料になるためです。身バレが心配な場合は、顔を隠すのではなく、他で使っていない写真を用意する方法をおすすめします。
Q2. ブロックすると相手に通知されますか?
されません。足あとやメッセージ一覧からも消えます。ただし多くのアプリでは解除できないため、迷っている段階では返信を止めるだけでも構いません。
Q3. 通報するには証拠が必要ですか?
アプリ内のやりとりは運営が確認できますが、スクリーンショットを添えたほうが状況が伝わります。規約違反にあたる言動があれば、通報して問題ありません。
Q4. お金を貸してしまいました。どうすればいいですか?
やりとりの記録を保存したうえで、消費者ホットライン(188)または警察相談専用電話(#9110)に相談してください。時間が経つほど手がかりが減ります。
Q5. 返信が速い人は、みんな業者ですか?
そうとは限りません。単独では判断材料になりません。プロフィール、メッセージ、会う前の要求という3か所のうち、2つ以上で違和感があるかどうかで判断してください。
Q6. マッチングアプリより結婚相談所のほうが安全ですか?
入会時に独身証明書などの提出が求められるため、既婚者や年齢詐称のリスクは構造的に低くなります。一方で費用は高くなります。安全性を優先するか、費用と手軽さを優先するかで選び分けてください。
Q7. 一度も危ない人に会わない方法はありますか?
ゼロにはできません。ただし、この記事の3か所を見る習慣と、初回はランチ・お酒なし・帰る時間を先に伝える、という運用を守れば、実際に会う段階まで進む確率は大きく下がります。
この記事のまとめ
・要注意人物は6タイプ。目的が違えば、出るサインも違う
・見る場所はプロフィール・メッセージ・会う前の要求の3か所
・怪しいと思ったら教えない・移らない・通報する
・身バレ対策は「顔を隠す」ではなく「写真の出所を変える」
・金銭が絡んだら、ためらわず188/#9110へ
危険な相手を避けることと、良い出会いを増やすことは、別のことではありません。見る基準を持っている人は、迷う時間が減るぶん、真剣な相手に時間を使えます。安心して使える状態を作ったうえで、良い相手を見つけてください。
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